全国医療福祉教育協会が実施ている認定試験で、2016年に新設されました。
患者接遇・マナーに関するt意識など、受付業務に必要な知識に重点がおかれ、診療報酬請求事務関係の他資格に比べると難易度は易しくなっています。
試験はすべてマークシート形式となっていることもあり、初めて医療事務に触れる方向けの資格と言えるでしょう。
このページでは医療事務認定実務者試験の受験概要や出題範囲について解説しています。
受験概要
試験形式
試験は学科問題と実技問題からなっていて、いずれもマークシート形式で解答します。
学科問題 | マークシート | 30問 |
---|---|---|
実技問題 | マークシート | 外来1症例 |
試験時間
学科と実技あわせて90分です。
受験資格
特にありません。
受験料
一般受験:5,000円
団体受験:4,500円
いずれも税込みです。
通信講座の受講生も団体受験扱いの金額で受験できることがあります。
ユーキャンであれば団体受験扱いで4,500円で受験できます。
試験会場
在宅受験と会場受験がありますが、基本的には自宅のパソコンを使って解答する在宅受験となります。
認定されている学校などの機関で団体受験の場合は会場受験となります。
試験日程
毎月1回実施されています。
基本的に第4日曜日となっています。
試験日のおよそ1ヶ月後の水曜日が合否発表予定日となっています。
合格率
公式サイトにて「おおむね60%から80%」と記載されています。
試験内容
学科試験の出題範囲
学科試験はマークシート形式で30問となっています。
出題範囲
- 接遇とマナーに関する知識
- 医療機関における各種制度に関する知識
- 医療事務業務に関する知識
- 診療報酬請求に関する知識
主に医療事務の受付業務に必要な知識やマナーに関する問題が出題されます。
認定試験の公式サイトには問題例と解答も掲載されています。
実技試験の出題範囲
実技では外来1症例のレセプト作成問題が、マークシート形式で出題されます。
出題内容
- 平均的な外来診療例から、診療報酬明細書を作成・点検する知識がある。
- 医療保険制度の概要および診療報酬制度のしくみを理解し、上書き欄が正しく記載できる。
- 診療報酬明細書作成を行うために必要な傷病名、検査法、医薬品等の用語およびその略語の主なものを理解している。
- 点数算定について、基本的な計算が正しくできる。
- 診療報酬点数の各項目の告示や通則の基本的な知識がある。
- 時間外等の加算が正しく算定できる。
- 小児に関する加算が正しく算定できる。
- 診療報酬明細書の記載について、基本的な知識があり、摘要欄記載が必要な診療行為を理解している。
書かれている通り、平均的な外来診療例が出題されるので、それほど複雑な問題は出ません。
診療報酬請求事務の基本を理解していれば解ける試験内容となっています。